30年のあゆみ 災害の記録 譛ャ譁・∈繧ク繝」繝ウ繝・ width=


平成18年7月豪雨災害


 平成17年秋から平成18年にかけては、企業団にとっては大変な1年であった。平成17年の秋から、降水量が少なく、翌年18年2月にはダムの最低水位824、5mを記録。そして、およそ半年後の7月16日から25日にかけて、上伊那北部地域は累積降雨量400oに達する梅雨末期の豪雨に見舞われた。岡谷市、辰野町では土石流によって9名もの尊い人名が失われ、その他の地域においても家屋や道路に甚大な損害をもたらした。
 本企業団の施設でも、箕輪ダムから導水しているφ900の鋼管が道路の陥没によって露出し、そこにコンクリートブロックが滑落。外面塗装部を破損させ、管側面が歪む事故が発生した。また、原水濁度が上昇し、水質を悪化させる事態に見舞われた。当時、薬品沈澱池全4池の内1池の掻き寄せ機が修繕中で、更に市町村の浄水場でも原水濁度悪化により休止するところもあり、用水供給量が増加するという状況下で、当時、企業団の浄水処理は綱渡り的な運転を強いられた。
 16日から降り始めた雨も26日には上がったものの、この間、原水濁度は最大450度を記録し、全受水団体から「臭い」の指摘も受けた。
 被害とその額は、導水管路の損傷復旧が約500万円、原水濁度上昇対応に約600万円。合計1100万円余を要した。

当時の企業団の対応

7月16日からの雨により、箕輪ダムの水は泥色に
原水濁度 7月20日に 最大450度を記録する
7月20日 ダム堰堤近くの崖が崩落する
H18.7.24 撮影 道路に穴が開き、900φ導水管が露出する (同左) 沢川右岸道路での陥没箇所
H18.7.31撮影  崩れた沢川護岸にトンパックを積む (同左) 露出鋼管 被覆塗装部分に損傷、凹みが見える